「北斗の拳」でバット達が、再会に至るまでに切り開いた新章
「北斗の拳」で成長したバット達と再会までのご時世を振り返る
ここで今一度、「北斗の拳」にてケンシロウが成人となったバット、リンと再会するまでの世界情勢について、振り返ってみようと思います。
依然として国家機能は崩壊したままではありましたが、核戦争以来闇に閉ざされてきたこの世に再び、希望の光が甦ってきたのです。
そしてもう永遠に再起不能だと言われていた自然環境も息を吹き返してきたようで、ケンシロウとユリアもそこで闘いの場面から身を引き、安息の日々を過ごしていたと見られます。
これもまたおさらいにはなりますが、ケンシロウとユリアがラオウ打倒後、安息の地を求めて旅立った目的とは、いわば宿命的な巡り合わせによるものでした。
北斗と南斗が一体化したその時に、此の世には平和がもたらされる、と言い伝えられてきたように、まさしく歴史を動かすべく運命の場面が訪れたのです。
またケンシロウが、バットそしてリンと「俺達を絶対に追わないでくれ」と約束したのは、その宿命に基づくものでした。
結果的に、いかにかつてラオウが唱えていたようにその野望により天を握り、この世の全てを手に入れることは、人類の如何なる叡智をもってしても不可能でした。
ラオウとしてもまた、ユリアのセリフにもあったように、愛と悲しみを背負って生きる誰かの手により倒されることを望んでいたのかも知れません。
つきましては、このラオウ打倒後から新世界に突入するまでの数年間というのは、「北斗の拳」で言うところの一つの空白期間として認知されている時期にも当たります。
がしかし、このいわゆる空白の期間においては、気がかりになるのはもちろんバットとリンだけではありません。
闘いを捨てて静かに暮らしていたというマミヤとアイリもまた、ケンシロウとの再会に至るまでいかに過ごしていたか、または覇権側に付いてきたザコ役たちはどう暮らしてきたか、等々気になるところは次々と出てくるものです。
中でも最も着目したいのは、「北斗の拳」の前編終了後における、自然環境の生命力と新世界の展開というものです。
厳密には、ケンシロウがバット、リンと再会するまでの日時というものはどれほどのものか、中々読み取って計算できるものではありません。
ただ、自然環境の生命力と共に、ケンシロウと再会するまでの市民達の生活としてもまた自由がもたらされ、希望の光と共に新たなる世界秩序構築への取り組みが進んでいたのかも知れません。
「北斗の拳」でバットとリンが再会までに踏み出した平定への道
ご存じの方も多いとは思うのですが、まず「北斗の拳・2」のオープニングにて、劇的といえるほど大変貌を遂げた成人したバットそしてリンの姿を見てこの上ない希望があふれてきたものでした。
その場面としてはまさに再会したケンシロウと共に、その救世主としての生き様を生涯に渡り受け継いでいくバットとリンの姿が全面的に押し出されていた、そんな風でした。
またその一方では、この世に平和がもたらされたその数年の間にも貧富の差が増し、世は再び覇権と平和の維持を志す側とに二分され、混迷のご時世へと突入したと語られております。
ちなみにこのナレーションを「北斗の拳・2」のテレビアニメ序章にて担当したのがかの聖帝サウザーを演じた銀河万丈氏であり、言うまでもなく「北斗の拳」にとっては絶対不可欠な存在でもありました。
正しくこのご時世をかつての救世主の生き様を受け継ぐ志にて新たに平定に向けて第一歩を踏み出したのが、まさにバットとリンだったのです。
平和の光がもたらされるも、再び混迷に陥ったご時世において既に動きだしていたのが、成人したバットそしてリンでした。
この2人の若者は、ちょうど新たに台頭してきた新勢力に立ち向かうべく、果敢なアクションを起こしていました。
というのも、かつて自分達が見届け続けてきたある一人の戦士の闘志を継承すべく、7つの星を紋章にした軍を率いて闘い続けていました。
そこで着目すべきは、成人したバットによる闘いの場面でした。
北斗神拳のような選び抜かれた流派を背負わずとも、いかなる時代の荒波にも飲み込まれず、茨の道をも突き進んで新世代を切り開いて行かんとする、自由奔放な印象を受けました。
というよりも、これぞ正しくいつの時代になっても求められるべく新陳代謝というものを実証すべき若手のリーダーでした!!
そんな2人の若きリーダー達がちょうど台頭してきた新勢力により指名手配され、賞金首にかけられていて、この事実を確認していたある一人の男がいました。
ある日、新勢力の一党であるザコと対戦していた、一人の男を目にしたバットとリン、並びに彼らの仲間達でした。
そうです、その一人の男こそが、かつて無法の荒野をたった一人で突き進むべく闘い抜いていった救世主である、北斗神拳伝承者だったのです!!
バットを「男の顔になったな」とケンシロウが称え、再会したケンシロウが見ても決して恥ずかしくない、それほどまでに強かに成長した英雄とヒロインとの感極まるべく名場面でした!!
「北斗の拳・2」におけるバットとリンのケンシロウとの再会の場面については、以下よりご視聴いただけます。👇
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