「北斗の拳」修羅の国編は、 シャチと赤鯱による凄絶な親子鷹の物語

　
　今回は「北斗の拳」においては改めまして修羅の国における、修羅を食らう羅刹との異名を持ち続けた、孤高の拳士で北斗琉拳の使い手であったシャチに関する話題です。

　
　それも実のところは、このシャチにとっての父親に当たる赤鯱という男もまた、修羅の国においては重要なキーパーソンであった、そんなところを追っていくとします。

　

　ここで一旦、過去にもお話ししてきたシャチというキャラが、一体どんな生き様であったか、を復習していくとします。

　
　さすが生存率がかなり低いとされてきた修羅の国にて、その名を轟かせるまでになっただけあって、シャチとしても例外なく、愛を捨てあくまで非常に徹してきたところでありました。

　
　その点では、「北斗の拳」に於ける拳士達の例えばレイに山のフドウ、といった面々と共通すべく過去の持主であったのかも知れません。

　

　がしかし、シャチに関してはだた単に北斗琉拳の技や奥義の凄さ、そして覇権を目指したり復讐の鬼と化したりと、そういう「北斗の拳」に従来ありがちなキャラでもなかったわけです。

　
　併せてまたシャチの父親の赤鯱が海賊をしていて、さらに「北斗の拳」前編には見られなかったような、時代の証人となり得る、そんな意味深なセリフも飛び出したのです。　　
　

　


　よって今より、まさにこの新時代の証人として、これまたケンシロウやラオウ、そしてトキですら語り得なかった、そんなシャチと赤鯱による生き様を追っていくとします。

「北斗の拳」修羅の国編にて、シャチと赤鯱との生涯を追う

　まずはシャチが「北斗の拳」修羅の国編に登場した時の印象としてまた１つ、決定的な場面がありました。

　

　というのも、なぜシャチがボロに扮していたのか、というところです。

　

　この狙いとしては即ちリンを救い出したり、あるいは時としてケンシロウの身を守ったりと、まあ、言ってしまえばそういう風なところでした。

　
　そんな中で、シャチはカイゼルを倒したり、羅将ハンとケンシロウとの闘いを見届けたりしていきました。

　


　このまさに、ハンとの闘いを見届けていた際のことですが、リンよりある衝撃的なセリフが飛び出しました。

　

　ズバリ！！　　　　言ってしまいますが、「あの人がラオウを倒しました」という揺ぎ無き証言だったのです。

　
　

　ここから、まさにそれまでの「北斗の拳」の物語では信じられなかったような、そんな証言がシャチにより展開されていくこととなりました！！

　




　※「北斗の拳」修羅の国編での、シャチと赤鯱との過去が今明らかに！！
　
　ここまでくるとさらに、シャチ自身が羅刹として非情に徹し、その名を轟かせてきた本来の動機というものも、解明されていくことになっていきます。

　
　実は、先ほどラオウの話題が出てきましたが、その昔このラオウがシャチと赤鯱の前に現れて、覇権を宣言していたのです！！

　
　そして、例の覇権を成し遂げた後、赤鯱と共に海を渡って修羅の国へと向かう約束をしたのです。

　

　しかし、ラオウがかのケンシロウとの一子相伝を賭けた宿命の闘いに敗れ、また修羅の国へと攻め入るもある一人の修羅に軍隊を壊滅させられて、右目と右手を失ってしまいました。

　
　よって赤鯱は当時修羅の国にいた息子のシャチを救うことも出来ず、当面の間なすすべもなく、海賊として海をさまようしかありませんでした。

　
　それがリンを追って海を渡る最中のケンシロウと遭遇し、修羅の国への渡航が実現したというわけです。

　


　よってこのような運びより、シャチとしても正しくラオウが修羅の国の救世主となって、伝説を成し遂げてくれるものだと、本来信じ続けてきたところでありました。

　
　即ち、そんなシャチによる願いをラオウの代わりに実現したのが、結果的にケンシロウだったという事でした。

「北斗の拳」修羅の国編での、シャチと赤鯱との劇的な再会場面

　相も変わらず、海賊として徘徊していた赤鯱でしたが、修羅の国へ渡ろうとしていた際に、ケンシロウがあのカイオウに敗れたという情報が入りました。

　
　直ちにケンシロウを救い出すために、カイオウの居城へと攻め入った赤鯱とその一隊でしたが、既にケンシロウは重傷を負っていて、何とかシャチに救い出されようとしていたところでした。

　

　ここで披露した、赤鯱ならではの海賊としての戦法により、カイオウは硫酸を浴びせかけられたりと、一時は苦戦し追い込まれたかのようでした。

　
　まさに息子のシャチと共に、「親子鷹」としてカイオウをさらに苦戦させ、そして赤鯱が止めに銛をカイオウに打ちこもうとした、その時でした。

　

　カイオウはその凄まじきまでの執念により戦意をとりもどし、ボウガンを赤鯱に向け放ったのです！！

　

　こうして、長年の悲願の想いが叶ったかのように、見事再会できたシャチと赤鯱の父子でしたが、父は、「お前の為に死ねた俺は嬉しい」と言い残し、静かに息を引き取ってしまいました。

　

　よってこれ以来、決して父の死を無駄にするまいと決意したシャチでしたが、意識も朦朧としていたケンシロウを抱えて身を守りつつ、再びカイオウに挑んでいく展開となっていったのです！！
　

　


　またここまで来て改めて、シャチが「北斗の拳」における他の戦友達と大きく異なった点としましては、レイやシュウ、そしてトキのように拳を交えたことがなかった、というところでした。

　
　その点、シャチもまた「北斗の拳」においては、ケンシロウにとってはほほぼ理想に近いキャラだった、と言ってしまえばそれまでかも知れません。

　

　いや、何よりも今回としては、まさにこのシャチと赤鯱の父子こそもまた、「北斗の拳」の主人公を最初で最後の２つとない闘いに導いてくれた、不可欠なキーパーソンであった、というのが最大の重点でもあったのです！！

　

　今回紹介した「北斗の拳」修羅の国編における、シャチと赤鯱との親子鷹の物語は、下記よりご視聴いただけます👇

　
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