ケンシロウに宿命の第一歩を開いたシンの、愛に殉じた生涯
ケンシロウがシンとの闘いで目覚めた、非情の宿命の第一歩
「北斗の拳」では、ケンシロウが救世主として、凄惨を極めた無秩序な乱世を生き抜いていく物語は、シンとの闘いで幕開けされたという話しは知っている方も多いとは思いますが、今ここにきて、ケンシロウ対シンを始めとした、ケンシロウの強敵達との死闘の物語を順次振り返っていこうかと思います。
前回の投稿では、ケンシロウが最大で最も敬愛し続けてきたお手本であり、かつ強敵でもあり続けたトキまでもが遂に天に旅立ち、とうとう「北斗の拳」の物語も本格的な盛り上がりへ!! と行きたいところではあります。
がかといって先々話を進めてしまっても「北斗の拳」の物語を紹介するにはもったいないというものまた、私なりの偽りなきところではあります。
前置きは長くなりましたが、それほどまでに今回お話しするケンシロウ対シンの場面というのもまた、密度が高く質の高い学びが得られるのには変わりはない、という事です。
ケンシロウから生涯の伴侶となるべくユリアを奪い取り、ケンシロウの胸に北斗七星の七つの傷をつけたシンがケンシロウに対して教えたことは、言うまでもなく絶対不可欠なものとして長きにわたり語り継がれております。
北斗神拳伝承者としてこの乱世を生き抜いていくべくケンシロウがなぜ、南斗聖拳のシンに一度は敗れたにも拘わらず、それ以降待ち受けてきた闘いに勝ち抜いていけたのか。
それこそがまさにシンの教えた執念というものでかつ、如何なる状況であれ冷徹で非常に徹してこそ生き抜いていけるものだという姿勢にケンシロウが目覚めたから、言ってしまえばそういう風です。
したがって、ケンシロウにとっての非情の宿命の第一歩は、かくいう型で劇的に幕開けしたのです。
ケンシロウのゆく手に立ちはだかりつつ、シンは常に試し続けた
ケンシロウからユリアを奪い去って以来のシンは、自らをKINGと名乗ってユリアを女王とすべく、巨大な権力を手にして更なる欲望を満たすかのように、凄惨な侵略行為を繰り返してきました。
これは原作アニメ共に共通の場面ですが、ケンシロウを試すべく死闘の代表的な相手となったKINGことシンの部下としてはスペード、クラブ、ダイヤ、そしてハートといった感じでした。
すなわちこの格付けとしては、トランプゲームに沿って最高権力者のシンをKINGと命名し、以下上記の通りの順番になったと観るのが分かりやすいと思います。
これら「四天王」の中でも、私自身としても最も印象がきつかったのは、かの巨漢のハートでした。
原作ではこのハートが、ケンシロウがシンの居城に現れた際に対決することになっており、その柔軟極まりない筋肉の塊で一時はケンシロウを押し倒し優位に立ったと思ったのも束の間、あっけなく経絡秘孔を突かれて爆破されました。
更にアニメでは、そのKINGことシンの部下としてケンシロウに挑んだ相手がなぜか覚えきれないほど多々登場しており、より一層ケンシロウを試し続けたシンの執念が如何なるものだったか、突き刺さるようにして実感できるものだったのをリアルタイムで覚えております。
ケンシロウを試し続けたシンの、凄惨なる最期とその宿命を語る
ケンシロウにとってのシンという存在は、宿敵でありながらもかつ元々は親友であったと言い伝えられております。
そのケンシロウとシンの間柄が即ち力こそ正義、という混乱の時代への突入と共に、互いに死闘を展開しそしていずれかが散っていくという非情の宿命の間柄へと一変してしまったのです。
ケンシロウ対シンの決着の場面としてもまた、既にご存知の方も少なくはないでしょうが、シンがユリアに止めを刺す、という演技にてケンシロウの怒りを誘い、そしてケンシロウの北斗神拳の前に敗れ去るという、いかにもシンの宿命に準じた場面が展開されております。
シンもまた、ケンシロウが北斗神拳伝承者として闘い生き抜いていくための神髄であるその怒りを改めて呼び覚まし、そしてゆくゆくの果てしなきケンシロウの死闘の旅路を切り開いたものであると、私なりには解かざるを得ません。
ケンシロウがかつてシンによって過酷なる現実で生き抜いていくという事を教えられたように、我々もまた如何なる状況であっても決して諦めず、ブレない視線で着実に自らの道を切り開いて行きたいものであります。
毎度紹介している「北斗の拳」の物語ですが、以下よりアニメのご視聴が可能です。👇
※以上に紹介した内容としては、「徳間書店」より2004年に初版発行されたコミックからの情報です
従って、原作とは場面が異なる場合もあります。
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