ラオウ対トキ、「北斗の拳」での運命の兄弟対決を目前に控えて
ラオウがトキとの対決に当たり、自らを捨て身で試した場面について
「北斗の拳」の物語も、いよいよラオウの拳をトキが封じようと挑む対決場面にまで差し掛かってきました。
ラオウとの対決場面こそがまた、「北斗の拳」の物語における最大の本番の場面であることは言うに及びません。
その上、ラオウ自身の存在が存在なだけに、本番はただ一回のみに完結できず、例えばケンシロウ一人にしても一度に限らないどころか、今回の対決相手のトキとも二回目の闘いであったり、果ては対決相手そのものが義星のレイであったりしたのです。
ラオウ自身もまた、あくまで「北斗の拳」の物語における主人公であったがゆえに、一番関りの大きい存在の一人であったトキに限らず、幾度となく拳の選ばれし強者達と捨て身で対決し、その強大さを示し続けてきたものです。
そのラオウ自身が今回トキそしてケンシロウとの運命の闘いに備えてこの度選んだのが、北斗神拳先代伝承者候補であり、ラオウ、トキ、ケンシロウの師父であったリュウケンと凄絶な伝承者争いをしてとまで言い伝えられている人物・コウリュウでした。
しかもその腕たるものは、リュウケンよりも上だったと待てささやかれているほどの恐るべし存在でした。
それほどまでの凄腕だったコウリュウですが、どういう事からか一子相伝の定めに基づき、自らの手によりその拳を封じてしまったようです。
勿論ラオウ側としても、それほどまでの相手を対戦相手に選んでは、その場を勝ち抜けるという確実な保証は出来ず、あくまで捨て身で挑むしかすべはありません。
いかにコウリュウが自らの北斗神拳を封じてしまったにも拘わらず、です。
このラオウ対コウリュウの、トキ、そしてケンシロウとのまさしく運命の対決の場面に向けての勝負の展開は、恐るべく結果を招いたのです。
ラオウがトキとの運命の対決のために呼び戻した、非情の血
ラオウが身にまとう事になった闘気たる存在とは、即ち非情さによって生み出されるものだと、かつてトキがケンシロウに教えた場面もあります。
それまでのラオウとしては、トキそしてケンシロウとの対決により大きな痛手を負っていたため、あくまで安静を保ちつつも、サウザーとケンシロウとの対決を見届けたりと、最前線からは退いていた感じです。
そのラオウの非情の血が正しく、この度のコウリュウとの対決において再び目覚め始めるべく、コウリュウの一撃必殺の奥義に立ち向かっていきました。
実はこのラオウの非情さたるもの、師父のリュウケンを倒したほどのものであり、言うなれば、トキの柔に対して剛、出に対して烈、というべきものでありました。
ラオウの非情の血がこうして奥底から沸き起こってくるかの如く、コウリュウはラオウの拳に圧倒され、散ってしまつたのです。
この際まさしくコウリュウも口にしたように、北斗神拳2000年の歴史を覆すべくまさに大異変が起きたのです。
ラオウ、トキ、そしてケンシロウという3名もの強大無双な漢達を世に送り出してしまったのです。
かくしてラオウの拳は復活し、ついにトキとの息をのみ込むような兄弟対決へと進むのですが、ここでもまた、ラオウの姿勢について私なりに教えられたことがあります。
ラオウという存在は一見、元々無敵で自分があたかも孤高の強さを誇ってきたように思われますが、実は私はむしろその逆でもあるという風に教えられたのです。
確かにレイの南斗水鳥拳の奥義さえ一切通用せず、指先1つであっけなく打ち破ったという事もありますが、同時のその直後に展開されたトキ、そしてケンシロウとの対決は、凄まじきデッドヒートでした。
言うなれば、何か同じものを極めたもの同士では、その対決は想像を絶するまでのエネルギーがぶつかり合い、互いが捨て身で相打ちとなってしまう、という事も証明されたのです。
やはりこの場面からしてみても、ラオウは決して自らの拳の才能に溺れることなく、常により一層上へ上へと、自らを試し続けてきたことが学べます。
ビジネスにおいても、いかに孤高と言われるまでの抜きに出た非凡な才能の持ち主であっても、それ故に自分自身に対しては常にこれでもか、これでもかと厳しく向き合い続けるべきものだ、ともラオウの対決姿勢の生き様からは学び取れるものです。
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※以上に紹介した内容としては、「徳間書店」より2004年に初版発行されたコミックからの情報です
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