「北斗の拳」は乱世の序章に現れた、スペードなるKING軍団の一味
「北斗の拳」の戦いの物語は、スペードによっても幕を開けた
「北斗の拳」の愛好家であれば、言うまでもないことでしょうが、スペードといえば、シンが率いるKING軍団の「四天王」のうちの一人であり、老人から種もみを奪おうとしたことが発端となり、結果的にはケンシロウによって無残な最期を遂げた、そんなキャラであります。
実はこのスペードが登場している場面としては、「北斗の拳」の原作でもアニメでもほぼほぼ共通といった型で、かのジード軍団との死闘の次の回にて、荒みきったキャラであったというのがまず第一印象でした。
いかにも暴力が支配する世の中への突入と共に、自らもその時代の変化に大きく流され、そして我が身を窮地に追い込んで滅ぼしてしまった、そんな生き様を象徴したスペードでもありました。
話しは前後しますが、スペード自身ミスミ老人より種もみを奪おうとして、自らの一族と共に暴行を働いていました。
しかし、通りかかったケンシロウにミスミは救い出され、スペードは自らがケンシロウに放った矢を跳ね返され、右目を潰されてしまいました。
そこで、怒りが頂点に達し、逆切れ状態となったスペードは、あらぬ型でミスミの村を襲撃する型となったのです!!
まさにこここそが「北斗の拳」における凄絶な乱世を描写している最大の場面として、ケンシロウの怒りにさらに火をつけ、永き死闘の旅を突き進む原点ともいえるものでした。
このスペード登場のついでに、「北斗の拳」の登場人物として忘れがたいのがまたミスミでもあるのです。
「今日より明日」と、種もみが実り食料が確保されることにより人々の争いを鎮めようと、究極の乱世においても、ただ単に平和が訪れることを夢見るだけではなかったのです。
ミスミとしては上辺だけでなく、命懸けで我が身を賭してまで、スペードの一味より種もみを守り続けていたのです。
「北斗の拳」の乱世において、スペードと命懸けで戦った重要人物
これより「北斗の拳」においては、スペードの乱世における荒んだ道への突入と併せて、ミスミがケンシロウに対して、救世主としての今後の生き様のお手本につながった、という話も説いていこうと思います。
結果的には、ミスミはスペードが自らの村を襲撃してきたスペードに殺害されてしまいました。
がしかし、ケンシロウとしてはそのミスミという一人の老人が仲間達の未来のために我が身を犠牲にしてまでスペードと闘い続けたという姿勢が、後々の生涯を大きく変えていく機会となったとも語り継がれています。
一方ではまた、自ら「力こそ正義」とばかりにKING軍団配下として狂気に走り続けたスペードは、ケンシロウにまで止めを刺そうと、仲間達の力ずくの手をあれこれ使って襲い掛かっていきました。
が、究極の怒りにより力が無限大に解放された北斗神拳には、如何なる攻撃も通用するはずがありません。
まさにそんな狂気の限りを尽くしてきた仲間達とスペードは、あっけない最期を迎えてしまったのです!!
言うまでもなく、スペードの最期たるもの、無残極まりないものでした。
ケンシロウに秘孔を突かれ、非常にも指を離されたわずかその数秒間に自らが犯し続けてきた罪を悔いながら、体が爆発してしまったのです。
正しく「北斗の拳」においては、ケンシロウが救世主として人の温かみを知るとともにまた、無法者達に対する非情の血に目覚めた、そんな場面であったのです。
よくよく考えれば、実はケンシロウの北斗神拳を本格的に味わった人物としては、私が考えるところでは、「北斗の拳」の物語自体が始まって以来、スペードがジードの次の2番目、といったところでした。
無情に千変万化し続ける現実においては、力を振りかざしあるいは力による狂気に走る者と、人のために何らかの価値を提供していこうと自らを尽くす者、果たしてどちらを時代は選ぶか。
今回の「北斗の拳」の話題を通じて、私としてはそういう風なところを教えられたようにも感じ取れました。
「北斗の拳」のアニメのご視聴については、こちらよりお願いします。👇
名作ぞろいのU-NEXTなら、31日間お試し期間付きで、ポイントも有効活用できます!!
月額利用料金は、2,189円(税込)です♪