レッドツェッペリン最高傑作達での、プラントの表現力を語る
今回はレッドツェッペリンという、世界的な音楽文化の先駆者的存在による最高傑作について、熱く語っていくとします。
歴代のレッドツェッペリンにおける最高傑作達を語るに当たっては、今更ながら多角的な視点から見つめ直されることだとは思います。
例えば、ペイジの魂を揺さぶるような、超絶なギターテクニック、あるいはジョンジーのペースとボンゾによるドラムが生み出す、揺ぎ無き骨太なリズム等、語りたいネタは実にピンキリです。
それだけではなく、このレッドツェッペリンとは、例えばほぼ同世代に当たるディープパープルみたいなバンドとは度々比較されることにより、その最高傑作達の魅力が語られる、という事もあります。
というのも、立場的にもレッドツェッペリンは、後世におけるこれまた実にピンキリまでのバンドに多大なる影響を与え続け、我が国でも例えばクリスタルキングのシンガーを務めた田中さんもレッドツェッペリンを尊敬する1名として、認知されております。
よって今回は、中でも特にヴォーカルを務めてきたプラントが、レッドツェッペリンにおいていかなる最高傑作達を演出し続けて来たか。
ここに焦点を当てつつ、語っていくとします。
レッドツェッペリン史上の最高傑作での、、プラントの活躍ぶりを厳選
以上のような視点に立ち、レッドツェッペリンの歴代最高傑作達における、プラントのヴォーカルパフォーマンスを選び抜きました。
まずはプラントによる、元々のトレードマークであったあの天をつんざくようなハイトーンが、最も決定的な型で演出されている最高傑作達を紹介していきます。
1曲目は、「ブラック・ドッグ」。
オープニングよりいきなりのハイピッチで、最高音域を歌い上げる演出で、その驚異的なパフォーマンスと併せて、スロウでヘヴィな曲風が、初めて聞く者達の鼓膜までをも揺さぶる、そんな最高傑作です。
2曲目は、「ロックン・ロール」。
これもまたまた、いきなりハイピッチでのヴォーカルがオープニングとなりそれも!! 丸々1曲がアップテンポ、一部始終において最高音域にて歌い上げている、まさに究極のハードロックの醍醐味を、半端なく最大限に演出してくれています。
以上の脅威な事この上ない、レッドツェッペリンの二大最高傑作が収録されているのは、通算4枚目のアルバム「レッドツェッペリンⅣ」です。
アルバムでは、前者と後者が2曲立て続けにオープニングを飾っており、レッドツェッペリンにおいては、プラントの最大の売りはここにこそあり!! と、最もパワフルな型にて証明した、そんな最高傑作達でした!!
そして3曲目としましては、通算6作目のアルバム「フィジカルグラフィティー」から「カシミール」を選出。
作風的には、全体的にスロウでヘヴィな音楽性で、オープニングのヴォーカルも前の2作とは大きく異なり、静かに語り掛けるような演出です。
私もリアルタイムではないですけど、初めてこの最高傑作を耳にした時、「プラントのあのヴォーカルは、陰を潜めてしまったのかな」と、一味違った感覚を覚えたほど、印象の強い一作でした。
確かに、この最高傑作が発表された70年代半ば以降のプラントのヴォーカルとしましては、少なくともデビューより同年代前半期と比べると、パワフルなハイトーンよりむしろ中低音で落ち着いたパフォーマンスが目だった印象でもありました。
とはいえ、この3曲目もまた、全2曲とまたまた異質なロックの醍醐味を味わえる、 そんな最高傑作には変わりありません。
レッドツェッペリンの歴代最高傑作達から、歌い手の存在価値を考える
今回以上のような型で、最高傑作達を選び抜くに当たった、その私なりの意図というものを、お話ししていきます。
これは少なくとレッドツェッペリンの愛好家達にとっては、「ブラック・ドッグ」「ロックン・ロール」と来れば、次にピンと来るのは同じアルバムに収録されていた「天国への階段」と言うところではあります。
それがなぜ、今回わざわざ「カシミール」を選んだのか、についてですが、あくまでプラントのヴォーカルパフォーマンスの変化に伴う、レッドツェッペリンの進化についても、見直したかったからです。
確かにあの70年代当時、プラントとしましてもまだまだ年齢的にはヴォーカルとしてのピークを迎えるには、早すぎたはずです。
また、彼の高音域が衰えてしまったのは、全盛期におけるワールドツアーをも伴った、殺人的なスケジュールが原因であっただとか、様々な噂が存在します。
さらに、プラントがペイジとの旅行中に事故を起こしたりと、70年代半ばにおいてはレッドツェッペリンが、それまでにはなかったような大転機に差し掛かったり、プラントの愛息子・カラックの病死という風に、人知れぬ試練をも乗り超えてきたのです。
よってそんな試練をバネにして、人間としても大きくなった彼らが、80年代に最終章を発表するまでに世に送り出された名曲達も、即ち歴史に名の残す最高傑作達であったには、変わりありません。
ということは、レッドツェッペリンにおけるプラントのヴォーカルパフォーマンスが、果たして衰えたと表現するよりもむしろ進化したと称するのが相応しいと感じたのです。
これもまた、どの歌い手にも共通しますが、ヴォーカルパフォーマンスが変われば、ファン達は多少の違和感を覚えます。
がしかし、人の成長とともにまた、ヴォーカルパフォーマンスも変化するというのは、むしろ必然的であり、我々はあくまでその変化をありのままに受け入れ、最高傑作達を称えるべきなのです。
今回紹介したレッドツェッペリンにおけるプラントのヴォーカルパフォーマンスは、下記よりご視聴いただけます👇
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