「北斗の拳」修羅の国編が、羅将ハン登場でより劇的なものに!!
「北斗の拳」修羅の国における、羅将ハンの濃い存在価値とは
「北斗の拳」修羅の国編も郡将カイゼルという中間管理職から、ついにこの支配者階級の頂点に立つべく、羅将達について触れていく地点にまでやって来ました。
即ちその支配者階級の一人でもあったのが、今回お話ししていくハンになるのですが、まずはこの修羅の国において、その覇権を手中に収めて来た拳法の流派としては、ケンシロウと同じ北斗でも、北斗琉拳という流派でした。
言うまでもなく、この北斗琉拳としても、「北斗の拳」修羅の国編に限らず、この物語全面的において肝心要の、なくてはならない存在でもありました。
少なくともこの羅将ハンに対しては、「北斗の拳」原作に沿うと、それもシャチの方からケンシロウよりも先に本格的な勝負に挑んだ、という展開になっております。
で、このハンに対してのシャチの勝負のかけ方もまた、「北斗の拳」史上においては、なかなか濃いものとなっております。
というのも、実は修羅の国まで連れて行かれたリンを連れ去ってまで、ハンの下へと駆け付けたのです!!
そう、そのシャチなりの動機こそがまた、決定的なものでもあったのです!!
おさらいにはなりますが、「北斗の拳」天帝編から修羅の国編への変わり目において、まさにケンシロウが連れ去られたリンを救い出すために、海を渡って来ました。
という事は、まさしくシャチとしては、「リンやケンシロウを捨て駒として」と語っているように、少なくともケンシロウをおびき寄せるための作戦であったことが、読み取れます。
そのシャチとハンの対面場面自体としては、何とシャチがボロに変装して、リンを献上する様に成りすました、というものでした!!
しかしさすがは羅将ハンだけあって、そのボロの正体を瞬時に見抜かれたようです。
この瞬間、正しくそのボロの正体であったシャチとの一騎打ちという、「北斗の拳」の中でも決定的な強者同士の勝負へと、展開したのです!!
「北斗の拳」史上における、羅将ハンの強さの本質が示された場面
かくしてこの「北斗の拳」における、いわゆる主人公以外の強者同士の一大死闘場面が、繰り広げられることとなりました!!
シャチがちょうどこの瞬間ハンに対して放った技というのは、北斗琉拳双背逆葬という技でした。
対するハンの技としては、それこそ観戦する側からしても、決してその拳の動きはおろか、気配すら読めないものでした!!
という事で、シャチはさすがにハンを倒せるまでにはいかなかったものの、その逃走する際に、
いずれリンの存在が死を呼ぶ
と予言し、そしてその次の場面こそが、またまた劇的な展開となっていったのです!!
ちょうどまさに、そこに現れた相手こそが、ケンシロウだったのです!!
この世に命のやり取りほど、面白いゲームはない
と証言しているハンだけあって、ケンシロウとの対戦を見て見ても、その拳の動きすら読めていないような死闘の場面でした。
というよりも、元々このハンの拳自体としては、疾風の如きスピードの持ち主であるため、
未だかつてその拳の気配すら誰にも読まれたことはない
とまで誇れるものでした。
そんなハンがケンシロウに対して放った技の一つが、北斗琉拳の疾火煌陣というもので、ケンシロウの右肩を直撃して圧迫したものでありました。
またちょうど、そのハン対ケンシロウの死闘を見届けていたリンとシャチとの会話においてはなんと、ラオウの話題も出てきたのです!!
という事は、ケンシロウがラオウを倒したという証言をシャチが聞かされ、併せてシャチがかつて修羅の国におけるラオウとのエピソードを語ったりと、実に「北斗の拳」の物語がより一層中身の濃いものとなっていった頃でもありました。
まさにこの闘いにおいては、ケンシロウがラオウの技であった天将奔烈を放ったことにより、
ハンがケンシロウとラオウとの生い立ちを語るきっかけになったりと、ちょうど「北斗の拳」の物語のルーツをたどっていくための、入り口としての場面にもなった、
というところなのです。
「北斗の拳」におけるハンは強者としてだけでなく、伝説の証人に!!
という事で、この羅将ハンがただ単に
「北斗の拳」において有数の拳の強さを誇ったというだけでなく、実はケンシロウの生い立ちに対する証言まで明かした
それほどまでの貴重な伝説の証人でもあり得たのです!!
ケンシロウの故国こそがまさに、修羅の国であったという証言が展開されていて、それにより次々とケンシロウのルーツが解き明かされていったのです!!
そのハンによる証言ですが、ケンシロウが生まれた20数年前には、この修羅の国が軍事国家により、滅亡寸前であったと言っております。
という事は、恐らく核戦争が起こったちょうど前の時期だったのでしょうか。
この時まさに、文明の滅亡を悟っていた北斗琉拳の師のジュウケイが、幼少期のラオウ、トキ、そしてケンシロウの3人を修羅の国から送り出した、というのです!!
なぜなら、この世の文明が滅び全てが無になった時こそ、拳の力がモノを言うであろう、との何ともこれまた決定的な証言もなされていました!!
ハンはケンシロウと凄絶なデッドヒートを繰り広げ、最終的にはラオウ伝説を継ぐべくケンシロウにはかなわず、居城から川へと転落してしまいました。
ハンは流石このような伝説の証人的存在であったがゆえに、まさに「北斗の拳」においては、
ラオウ編までの前半におけるケンシロウの強敵達にはなかったような、異次元での美学の持主でもあった
という風なところが、今回お話しした羅将ハンの役どころだったな、という感覚です。
「北斗の拳」修羅の国編における羅将ハンの美学的な生き様は、下記のテレビアニメでもご視聴いただけます。👇
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