「北斗の拳」で天帝の宿命を賭けた、この名場面をもう一度
「北斗の拳」にて、天帝の存在価値を意味づける、ファルコとの死闘
こうして「北斗の拳」新章における、最大の強敵とのハイライト・スポットである対ファルコ戦が、それまでにはなかったような、密度の極めて高い話題を思わせるような態勢にて、展開されていきました。
繰り返しますが、実はこの「北斗の拳」史上最も密度の高いといわれてきたその裏付けとしては、天帝という、まさしく天を司る最高の地位に君臨すると言い伝えられているほどの宿命のルーツが隠されていました。
という事は、「北斗の拳」の物語云々よりも、今回においては天帝というキーワードについて語っていくと、気が遠くなって収拾が付かなくなってしまうかも知れません。
その複雑さを、天帝の正体を巡ってのケンシロウ対ファルコの宿命の死闘が、「北斗の拳」愛読歴の短い視聴者達に対しても、分かりやすく描写してくれているのではないか、というところです。
今更ではありますが、この天帝編には、「北斗の拳」のラオウ御健在時における、例えば南斗第六の将のユリアにとっての、南斗五車星編のような関係よりも、更に多重な人間関係が絡んでいて、それ故に最も決定的なスクープの場面であることには変わりないでしょう。
かといって、この「北斗の拳」新章における何よりの見どころとしては、ただ単に天帝の正体を解き明かしていく、ネタバレ的なものに完結してしまうような、興味本位でのものでは終わらせたくありません。
何度も何度も「北斗の拳」にとっては、宿命というキーワードが絶対不可欠な存在となってはいます。
したがって、この度のケンシロウ対ファルコの、天を二分すべく宿命の死闘と、天帝の正体明かしとの関係は、我々の生きる現実社会に置き換えてみると、如何なる学びが得られるのか。
という風なところを、天帝という存在が「北斗の拳」パート・2においては、今まで以上に価値あるものとして演出してくれていると考えられます。
「北斗の拳」での天帝の存在が証明した、元斗と北斗の宿命
この天帝と、対ファルコ戦との関係を回想していくにつれ、「北斗の拳」とは即ちケンシロウが強敵達との死闘を経て新たなる信頼関係を築き上げていく、そんな物語でもあったように感じます。
それがこの度、元斗のファルコそして北斗神拳伝承者としてのケンシロウが、共に手を取り合って守るべく天帝という存在の登場により、さらに「北斗の拳」における宿命たるものの本質を、より高いものとしている。
私の視点からすれば、そんな辺りが次第に見えつつあります。
一方でまた、ジャコウによって長年の間幽閉されてきた、天帝という正体が明かされる場面においては、それこそ「北斗の拳」史上最大ともいえるほど、何重にも劇的な場面が展開されていきます。
バットにリンだけでなく、アイン、そしてミュウなるファルコの恋人といった風に、まさしくファルコと共に身を賭して天帝を守ろうとする場面が、我々愛好家たちに向けても、何らかの課題を提示しているような感じでもあります。
さらにジャコウが絡んでくることで、幽閉された天帝を救うという共有の宿命が、より一層前面に強調されていくというところでもあります。
ズバリ!! 言ってしまえば、後々ケンシロウがファルコの眼差しが自らの拳を止めている、とのセリフのように、この時点ですでに元斗と北斗が一体化して、天帝の守護という宿命を果たすようになっていた、とも考えられます。
という事で、今回の天帝の存在と、対ファルコ戦との関連からは、またまた「北斗の拳」における新たな学びが得られました。
ケンシロウがファルコの悲しき宿命と向き合ったように、我々もまた何らかの相手の苦痛や悩みに目をそらさず、そして膝を突き合わせてこそ、課題を解決へと導かれていく。
そしてそれにより、本来共有すべく目的というものもまた、次第と見えてくるものだとも教えられたように感じます。
今回もまた、「北斗の拳」の原作に基づいた展開ではありますが、以下よりテレビアニメをご視聴いただき、ケンシロウ対ファルコの宿命の闘いから、何かを学んでいただければ何よりかと思います。👇
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