「北斗の拳」版ターミネーター、グレンの乱世に翻弄された悲劇
「北斗の拳」版ターミネーターとしてのグレンなりの役どころ
実は「北斗の拳」のアニメオリジナルキャラには、かのアーノルド・シュワルツェネッガーが演じたターミネーターにそっくりのグレンという登場人物もいたことはご存知でしょうか?
最も「北斗の拳」に限らず、どの名作達も必ずモデルとなったタレント達が存在するはずであって、すなわちそのうちの一名もまた、グレンというターミネーターを模ったキャラが、注目を集めていたのです。
という事で「北斗の拳」では珍しく最先端なハイテクのイメージすら彷彿させ、SFにおけるキャラと言っても、的外れではなさそうです。
このグレン自身としては、拳王配下のダビデにより幼少期より戦闘マシーンとして育て上げられた、という設定になっております。
体格的には、グレンは3メートルほどだと言われておりますが、これは同じ「北斗の拳」の登場人物としては、序章に出で来る食料品店の店主を脅し、果てはケンシロウに秘孔を突かれて怪力を奪われたあのタダ飯男くらいだと思われます。
但し、このグレンに至っては、これまたよくありがちな鋼鉄筋肉バカみたいなコケ脅しのキャラではなく、あくまで幼少期より鍛え上げられてきただけあって、「北斗の拳」有数のハイテクマシーンに値するのでは、と感じ取れました。
という事で、グレンのそのケンシロウとの戦いぶりとしても、優れた奮闘ぶりであったな、というところです。
ケンシロウが放った拳をその筋肉で防御し、地面に叩きつけたりパンチを放ってケンシロウを大きく吹っ飛ばしたり、果ては制御スプリングでケンシロウを締め付けたりと、「北斗の拳」の強敵達の中でも高い実力の持ち主であったとされています。
「北斗の拳」版ターミネーター・グレンもまた、悲しき運命に殉じた
「北斗の拳」の巨漢キャラの一人であるグレンの戦闘能力たるもの、史上最大規格のかのデビルリバースにも劣らないのでは、というところでもあります。
このグレンとしてもまた、その力を覇権の野望を持った拳王軍に好都合に利用され、そして挙句は捨てられた、という悲しき運命を辿ったものでありました。
グレンなりのケンシロウとの闘いの結末ですが、オーラを発しつつ奥義を放ったケンシロウにパンチの連打、そして鋼鉄や巨大な岩などで立ち向かうも、秘孔を突かれたのかその自慢の怪力を100分の1にまで奪い取られました。
潔く負けを認め、そして誇り高き殉死を望んだグレンでしたが、ケンシロウはここで止めを刺すどころか、グレンのそのダビデに洗脳され、闘うためだけに生きてきたという悲しき運命を見抜かれたのです。
このグレンなりの望みをよそに、ケンシロウはグレンを改心させるべく手ほどきを始めました。
確かにケンシロウと闘うも、対決キャラ達の中でもかのタダ飯男同様、命を助けられた幸運なキャラの一人であったな、というところです。
こうしてケンシロウはグレンに闘いを捨て、静かな村ででも暮らせるようにと教えたのですが、闘いに負けたグレンには何の価値もないとばかりに、心なきダビデの部下たちに矢を放たれ、非業の最期を迎えたのでした。
このグレンの辿ってきた運命という視点からは、「北斗の拳」とは心の底から生まれ変わり、そして心機一転するとはどういうことか、このあたりを教えてくれるお手本でもある様に感じられます。
「北斗の拳」版ターミネーター・グレンに学ぶ、脱洗脳について
言い換えるなら、グレンの洗脳の呪縛による生涯からは、我々としてもまた日頃より無意識のうちに何か悪いものに洗脳されてはいないか、という風な見直しについて学ぶべきものだと考えられます。
例えば、我々は物心つく前より、「努力すれば必ず報われる」という風な教育を受けては来ました。
それがこのグレンに当てはめるなら、闘いのプロとして最強になる、といったものだったのです。
恐らくグレンはその生涯においては、「北斗の拳」では不敗を誇って来た代表的キャラだと思われますが、ケンシロウに敗北したことにより、グレン自身の育ての親より手のひらを返されるようにして捨てられたのです。
よくよく昔から勝ち組、負け組という社会用語があります。
例えばリストラなどで勝ち組から負け組へと立場が変わってしまった途端、親に限らず身内一同に見捨てられて家族離散に発展してしまったりと、このような実例については枚挙にいとまがありません。
このご時世においてはなおさら、今まで如何なる勝ち組エリートとして順調に進んできた優秀な人材であっても当たり前に切り捨てられる、そんな非情な情勢であります。
あくまで、今回お話ししたグレンと我々とは置かれている立場は違えど、もし我々がリストラなどで切り捨てられるような場面に遭遇したとしても、身を崩さずに生き延びるにはどうしたらよいか。
この手掛かりを導き出すに当たって、まずはグレンが闘いのエリートとなることにのみ洗脳されてきたのと同様、我々もまた生まれつき自分達を洗脳してきた正体について見直してみる。
という風なところが、脱洗脳によるきっかけとなると、今回のグレンの話題から見えてきたように感じます。
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