「北斗の拳」ではなぜ、南斗五車星の海のリハクが唯一生き残ったか
「北斗の拳」の南斗五車星・海のリハクは、何もしなかったのか?
過去にも話したことがありますが、「北斗の拳」の南斗五車星の風・雲・炎・山・海のうち、山のフドウを最後に彼を含む4名の戦士達は次々と、ラオウとの戦いに殉じ星となってきました。
そんな南斗五車星の一人でも実は、海のリハクが「北斗の拳」の物語のラオウ打倒後も唯一生き残りました。
さらにその後、時を経て再びバットとリンが成人後にケンシロウが現れた場面にも登場しているのです。
この場面については、今更言わずもがなご存知の愛好家の方たちも多いとは思いますし、またまたこんな話題を今ここで提供すること自体、回りくどく思われるかも知れません。
にも拘わらず、なぜ私がここまでしてまた書こうという気になったのか、という動機についてお話ししようと思います。
最も、その動機としては先に言ってしまいますが、南斗五車星の海のリハクが、「一体何をしてくれたの?」という風な声もあるのを受けてのことでした。
「北斗の拳」の南斗五車星・海のリハクが発揮した、闘いの資質とは
最も、以前の私なりの「北斗の拳」関連の記事で言いますと、南斗五車星の海のリハクは、我が国の戦国時代における秀吉のように、知恵の限りを尽くしてラオウを足止めしようとし、あくまでその軍師としての才能はラオウも認めざるを得ないほどだったのです。
この視点からも、南斗五車星の海のリハクは、誤っても何もせずに胡坐をかいて同じ南斗五車星の戦士達そしてケンシロウの戦いを傍観していたという考えは理解しがたいものであります。
最も、その書き込み主の正体としては、果たして「北斗の拳」の物語の情報に長けている愛好家であるのかどうか、知る由もありません。
この視点からぶっちゃけ言わせてもらうとすれば、「北斗の拳」においても例外なく例えばクズキャラ、弱小キャラ呼ばわりする読者達も少なくはないようだ、と言うところです。
ついでに同じ南斗五車星は風のヒューイなんかも、確かに登場してからラオウとの対決に殉ずるまでの間は、他のキャラに比べても短いものであります。
それだけで、このヒューイとは「北斗の拳」においては、典型的な失敗キャラだった、みたいにディスるこうもあったようです。
最も、こうした傾向については、人間としての感情によるところが大きいことも否定は出ませんし、かくいう私自身としても好き嫌いの感情は例外なくあります。
ただし、ここで焦点として是非とも掴んでおきたいこととしては、「北斗の拳」とはあくまでも一人一人が主人公としての闘いの物語であります。
「北斗の拳」の南斗五車星の海のリハクこそが、平和の鏡でもあった
言い換えるなら、各々が乱世を生き抜いていくに当たっては、宿命というものを与えられている、と考えれば、おのずと南斗五車星として海のリハクは、いかなる重役を果たしてくれたか、見えてくるはずです。
最も、上記のような登場人物達に対する好き嫌いの感情とは、勿論「北斗の拳」に限ったことではありません。
併せてまた、「北斗の拳」に限らず、一人一人が主人公である、との考えは他の歴史的名作達にも共通すべくものでもあります。
よく考えなおしてみるとまた、「北斗の拳」の物語においては関心深い気づきが得られたように思います。
元々「北斗の拳」の物語における乱世においては、海という存在自体が大戦で枯れ果ててしまったがために、一杯の水の存在ですら貴重なことこの上なかった、それほどまでの究極の場面でした。
という事は、同じ南斗五車星の中でも海のリハクこそが、「北斗の拳」の物語においては他のどの登場人物達とも決定的な差別化をすべく存在であったことは、疑いようがないと感じられます。
まさしくその大海原の如く平和を、「北斗の拳」の物語における乱世によみがえらせる。
それこそが南斗五車星の海のリハクなりの宿命であったという表現が私にとっては相応しいというものです。
というよりも海こそがすべての生命体の源である、とまで言われているように、海のリハクによる平和実現のための戦いこそもまた、「北斗の拳」の作者側からした、隠された演出意図だったに違いありません!!
したがって、そういう視点にこそ、南斗五車星の海のリハクが凄絶な乱世において生き延びることが出来た理由というものを見いだせると考えております。
如何なる過酷な環境においても、必ずや南斗五車星の海のリハクのような、平和実現のための鏡となる人物は存在しえるのです。
「北斗の拳」のラオウ打倒後の場面においてはまた、ケンシロウとユリアのみならず、南斗五車星の海のリハクの存在もまた、語り継がれるに相応しいものであります。
※以上に紹介した内容としては、「徳間書店」より2004年に初版発行されたコミックからの情報です 。
したがって、テレビアニメとは場面が異なる場合も少なくはないですが、紹介させていただいた原作を基に、下記より👇「北斗の拳」のテレビアニメのご視聴をいただければ、何よりかと思います。
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