聖帝サウザーの非情の生き様が、不屈なる志を呼び覚ました!!
サウザーもまた最強の生き様と言われた、その役付けを探る
今回紹介するサウザーの生き様もまた、あくまでも「北斗の拳」の物語においては、だた単に南斗六聖拳として最強の存在だけでなく、主人公のケンシロウを始めとした人物達にとっては、なにがしかの型で大役を果した生き様だったかなあと、私は考えております。
大衆の間におけるサウザーに対する目線としては、非情で冷酷な暴君的存在であり、むしろ「北斗の拳」の物語においてはその生き様からして誰もが恐るべし強敵である、という風な印象が大きいのは、むしろ仕方がないでしょう。
確かに「北斗の拳」の乱世におけるサウザーの役割としては、南斗六聖拳の最強の星として輝くと言われるほどの極星・将星こと南十字星を宿命の星として持つがゆえに、言い換えれば最強として君臨するためには、その生き様自体も非情を極めるべくものであったという風なところでしょう。
サウザーはまた、元々あのような非情な生き様を選択した動機というものについても、かつては自らの南斗鳳凰拳を伝承するために先代の師父であったオウガイを倒すという試練を乗り越えて以来、一切の愛情というものを捨て、やがては乱世における暴君とまで変貌してしまった、というのは多くの人達が知る限りです。
愛深きゆえに、愛を捨ててしまった、などというセリフについては、今更言うまでもないことでしょう。
しかしそれ以上にも増して、サウザーの乱世における生き様としては、そのように従来言われ続けているような、ありきたりのイメージだけでなく、サウザーが「北斗の拳」の物語においては、他の南斗六聖拳の戦士達と同様に、如何なる重役を果していたか。
かくいう風な視点こそが、サウザーが最強の存在としてラオウと同じく覇権を目指した、等という枠を遥かに超えて見つめ直していかねばならないものだとも、私は考えております。
サウザーの生き様もまた、他の重役達の使命をも呼び覚ました
これもまた、サウザーについてはすでに分かり切っている人達も少なくはないでしょうが、その生き様同様、一度はケンシロウに圧勝し、未だかつてなかったような重傷を負わせるほどの技の持ち主でもありました。
併せて、前回紹介した同じく南斗六聖拳の仁星のシュウにもまた、足の筋を切って瀕死の重傷を負わせた状態で、自らの聖帝十字陵の頂点にまで石碑を運ばせて人柱にしたほどの、非情さの限りを極めました。
こうしてサウザーが、一切の妥協なく非情に徹することによってもまた、その生き様たるもの、かつての他の南斗六聖拳の戦士達同様、北斗神拳伝承者としてのケンシロウの宿命をより一層呼び覚まし、更なる死闘の旅路へと導いていった、というのが相応しく感じます。
言い換えれば、サウザーが南斗の極星の帝王として君臨すべく、その非情かつ最強の拳を持つまでの存在がシュウの宿命をも決定づけたことにより、ケンシロウの怒りを呼び覚まして試すべく存在でもあり得た、みたいなところでしょう。
まさしく、サウザー自身の生き様自体が、「北斗の拳」の中でもケンシロウにとっても最大の難関の1つでもあり、かつそのサウザーというそれまでにはなかったような、非情かつ最強の存在でありました。
従って、それほどまでの存在を乗り越えたケンシロウが、ゆくゆくラオウとの決着にも向けて、とどまることなく躍進を続けていけたのです。
それもまた、このサウザーの生き様が次から次へとケンシロウの資質を引き出し、そして使命を呼び覚ますためにも、なくてはならない重役を果してくれたという気づきが、新たに生まれてきたようではあります。
我々もまた、一見手の付けられなさそうな難関に出くわした時には、それに真摯に向き合うか、それとも自分には勝ち目がないものとして見切ってしまうか。
この二つに一つによって、我々の命運も大きく左右されるものだという事も、サウザーの生き様に向き合ったケンシロウからも教えられたように考えられます。
毎度紹介している「北斗の拳」の物語ですが、以下よりアニメのご視聴が可能です。👇
※以上に紹介した内容としては、「徳間書店」より2004年に初版発行されたコミックからの情報です
従って、原作とは場面が異なる場合もあります。
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