「北斗の拳」においてケンシロウが見届けた、史上最大の兄弟対決
「北斗の拳」でケンシロウが証人となった、ラオウとトキの兄弟対決
「北斗の拳」の物語自体としてもまだまだ、ケンシロウ対ラオウの兄弟対決にまで行きつくどころか、ラオウ対トキの兄弟対決自体ここにて決着がついてしまっても、面白くはありません。
むしろ、「北斗の拳」における、ケンシロウを始めとした兄弟対決だけでなく、古今東西の物語においては、どんな作品であれまだか、まだかとむしろ決着が待ちどおしく感じる作品の方が、私自身の感覚としても密度が高く読みごたえがある、という事です。
そんなこんなでやっとのことで、「北斗の拳」の物語もこの度は主人公であるケンシロウ自身が、ラオウ対トキの兄弟対決を証人として見届ける場面にやってきたのです。
そう言えば、前回のラオウ対トキ及びケンシロウとの兄弟対決の際には、トキがケンシロウに対して「観ることもまた闘いである」との手ほどきをしていました。
繰り返しになるようですが、「北斗の拳」の物語としても、あくまで主人公はケンシロウだけでなく、ケンシロウ自身としてもラオウにトキといった自分自身よりも「格上」の兄弟たちから学んでいた、という場面は見逃せません。
言い換えれば、ケンシロウはあくまでも主人公として、その武闘家としての生涯においては、他人から見習い会得してきた技も少なくない、という場面も証明されています。
ひとまとめにするならば、「北斗の拳」の物語においては、ケンシロウがトキより心・技・体の全てを余すことなく教えられ続けてきた、という真実がこの度のラオウ対トキの兄弟対決にて実証されていく事になるのです。
「北斗の拳」の物語で、ケンシロウを進歩に導いた兄弟対決
この度幾度となくお話ししている「北斗の拳」の物語でのラオウ対トキの史上最大の兄弟対決の場面とは、また別の視点から見つめ直すならば、ケンシロウにとっての北斗神拳伝承者としての成長の一場面でもあったように、私は感じております。
もう少し広い視点に立って、「北斗の拳」の物語におけるケンシロウにとっての闘いとは、言わば自分自身よりも格上の戦士たちとの死闘の場面も少なくはなかったのです。
ケンシロウが今まで拳を交えてきた、その格上の相手達とは、ラオウにトキだけではありませんでした。
かつての因縁の仲で、ケンシロウに七つの傷を背負わせた「北斗の拳」史上最初の強敵であるシンに、一度はケンシロウがその体の謎を解けずに秘孔が全く通じず、ケンシロウを捕虜としてとらえたことのあるサウザーといった面々との死闘の場面を生き抜いて来たのです。
「北斗の拳」の物語はこうして、自分よりもさらに強い相手達との闘いの試練の場面を乗り越えて、常に大きく成長し続けてきたケンシロウ自身の果てしなき死闘の旅路を描き続けてきたのです。
「北斗の拳」の物語における凄絶なる乱世においては、ケンシロウ自らが望まなくとも、否応なしに次から次へと待ち受ける死闘の数々の中で、ケンシロウ自身が武闘家としてだけでなく、あくまで救世主として見る見る大きく進化していく物語でもあり得たのです。
したがって、そんな果てしなきケンシロウにとっての旅路の一代転換期であり得たのが、この度のラオウ対トキの宿命の対決を見習う場面であったのです。
「北斗の拳」の言わずと知れた、絶対不可欠な一大場面であるラオウ対トキの兄弟対決、そしてそれを見届けるケンシロウ共々、言うまでもなく我々の生活においても見習うべき節が少なからずあります。
現状に甘んじて胡坐をかくことなく、次から次へと自分自身を試し続ける、その姿勢こそがビジネスを始めとした何事にも不可欠なものである、と教えられているのです。
今回紹介した「北斗の拳」のアニメのご視聴については、こちらよりお願いします。👇
※以上に紹介した内容としては、「徳間書店」より2004年に初版発行されたコミックからの情報です
従って、原作とは場面が異なる場合もあります。
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