ラオウ対トキ、宿命の対決の火蓋が、今まさに切って落とされる!!
ラオウ対トキ、泣いても笑っても、もはや対決を止めるのは不可能!!
かつてラオウ、トキともに北斗神拳の宿命の道へと第一歩を踏み出してしまった以上は、言うまでもなく両者共々非情の対決の道を歩まざるを得なくなってしまったのです。
話しは戻りますが、ラオウが以前コウリュウなるかつての北斗神拳伝承者候補として非凡な才の持ち主であった人物に対して、自らの拳を試しそして復活させました。
その狙いはズバリ、行く先に待ち受けているトキ、そしてケンシロウとの命運を賭けた宿命の対決のためでした。
実はそのラオウがコウリュウを倒した際に、コウリュウの2名の息子に対して、決定的なセリフを言い放ちました。
「例え兄弟とはいえ、同じ道を選べば、非情の宿命を背負うことになる」
と、いかにも自らの過去の全てを悟ったような場面でした。
そのまさにラオウとトキが共に生まれ育った故郷にて息をのみ込むような対面もそこそこに、同じ拳法を極めたもの同士による、凄絶なるエネルギー同士のぶつかり合いによる宿命の対決が、展開されていく型になるのです。
師父の予想を遥かに大きく超え、巨大化しすぎたラオウのその野望に対してけじめを着けるべくトキ、そしてあくまでも最強を目指してその生き様を貫こうとするラオウとの、まるで二極化されるべく対決でもありました。
ただし、あくまでもラオウ、トキの両者に共通する心得というものは、一旦宿命の道へと足を踏み入れた以上は一切の悔いも迷いもない、というべきものでした。
勿論、いかに北斗神拳伝承者としてのケンシロウであっても、両者の間に入り、この凄絶な対決を止めることは、絶対不可能でした。
ラオウ対トキ、両者の生き様の如きまさしく、二極一対の劇的な対決
これより繰り広げられていく、ラオウ対トキの命運を賭けた宿命の対決においては、いかにも両者の生涯が映し出されているかのようでした。
二極一対とは言いましたが、すなわちラオウの拳を剛とすれば、トキの拳は柔、言い換えれば烈と粛、静と動、陰と陽の世界観を決定的に映し出しておりました。
繰り返しにはなりますが、トキがラオウに対して対決を挑んだその目的としては、巨大化したその野望を断ち切るためでした。
実はこのラオウの野望を経つ、という目的は、かつてトキとラオウとの幼少期における誓いでもあったのです。
ラオウ自身がもし、その強さゆえに道を誤ったならば、トキに対してお前の拳で俺を封じてくれ、と宣言しました。
そのラオウ自身の見通し通り、強大無双ゆえそれに伴い自らの野望もこの乱世においては、巨大化してしまったのです。
かくして今まさに、ラオウの幼少期の言葉が現実のものとなり、そのラオウに応えるべく、トキも最期が近づいているにも関わらず、全身全霊を賭けて凄絶な対決に向き合いました。
柔よく剛を制す、または静よく動を制す、まさしくこのお手本を、トキ自身が理屈ではなく我が身を賭して示してくれたのです。
このラオウとトキのように、いかにお互いの生き様そのもの、または選択肢が違えど、皆それぞれにそのような枠を遥かに超えた視点にたってこそ、この宿命の対決が我々にとってはいかなるお手本となるのか。
そういう風なところを見直せるだけの価値があるものだと、私は信じております。
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※以上に紹介した内容としては、「徳間書店」より2004年に初版発行されたコミックからの情報です
従って、原作とは場面が異なる場合もあります。
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