「北斗の拳」の重要人物・トキが強さの憧れとなる資質
「北斗の拳」の物語では、トキの強さがケンシロウ・ラオウのお手本に
「北斗の拳」においては、絶対不可欠な存在として、トキがその強さを誇ってはいますが、今回はなぜ、その北斗3兄弟のうちでもトキのその強さが、ケンシロウにラオウといった他の兄弟たちからも一目置かれ続けていたのか、改めて見つめ直すことにしましょう。
「北斗の拳」においては、核戦争後の荒廃した無秩序な世界が時代背景となってはいますが、前にも書いたように、核戦争が起こったあの日にトキはシェルターの中に一人でも多くの人達を閉じ込めようとして、自らが犠牲となったのです。
実はその時に一緒に逃げていたのが、ケンシロウとユリアでした。
したがって、その時点ですでにケンシロウとしては、トキの強さには頭が上がらなかったものだと考えられます。
以来、「北斗の拳」の物語におけるトキの辿った道としては、ご存知の方も多いでしょう。
病に侵されながらも、ある先は病に苦しむ人たちを救い、またある時はラオウとの闘いにおいて、北斗神拳伝承者としての闘いの最強のお手本を示したり、それぞれの場面において、常にトキの強さたるもの、乱世におけるすべての人達のお手本であった、と教えられてきたような感じです。
話しは戻りますが、「北斗の拳」の物語において、トキとケンシロウが再会を果たした場所というのが、拳王ことラオウの支配下にあった、カサンドラという町の監獄の中でした。
このトキとケンシロウが再会した際の、トキによる証言からはまたまた、その強さが教えられた場面もあります。
というのは、いづれはケンシロウ自らが自分に会いに来るだろう、という事を既に見通した上で、あえて囚われの身になりながら腰を長く据えて、待ち続けていたのです。
この乱世に天をもつかみ取る、という野望の持ち主で、トキを幽閉していたラオウの立場としても、この時の微動だにせぬ強さには、一目置かざるを得なかったものであったと考えられます。
「北斗の拳」における、トキの強さの資質としての「静」の心構え
もともと「北斗の拳」の物語における、北斗神拳の性質たるもの、ケンシロウにせよ、ラオウにせよ、トキとほぼほぼ正反対な「剛」の拳法であったとされています。
対してトキは、すなわち「柔は剛を制す」のことわざ以外の何物でもなく、文字通り穏やかでもはや不気味なほどの強さの持ち主であった、と言い伝えられてきました。
言い換えればトキなる存在は、「静」と「動」のうちの、「静」の生き様を揺るぎなく生涯貫き通したのであります。
その強さたるもの、いかに病が重症化しようが、寸分たりとも衰えることがなかったという真実が、「北斗の拳」における闘いの面々で実証されております。
前の話の続きにはなりますが、トキはカサンドラからケンシロウと南斗水鳥拳の使い手であるレイに探し出されて以来も、「静なる巨人」として旅を続けることになったのです。
その旅の途中では、これまた「北斗の拳」の物語においては、絶対不可欠の決定的なものとなる、トキとラオウとの因縁の対決が待ち受けていたのです。
この決定的は場面においてもトキは、北斗神拳伝承者としてのケンシロウに対し、「本物の強さとは何ぞや」という事を、まるで我が身を投げ捨てるようにして、お手本を示すことになるのです。
「北斗の拳」における、ケンシロウにとってはこの世に2人といない最大のお手本としてのトキの強さを、拳王との対決により教えられていくことになるのです。
今後も「北斗の拳」の物語における、そのトキの決定的な場面に関して引き続き遭話ししていく意向ではおりますが、トキから学ぶべく強さたるもの、過酷で苦しい時にこそいかに冷静さをもってことに向き合えるか、という心構えを捨てることなく、新発見を次々と実現していきたいものであります。
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※以上に紹介した内容としては、「徳間書店」より2004年に初版発行されたコミックからの情報です。
したがって、アニメとは場面が異なる場合もございます。
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