アイアンメイデンの最高傑作に見る、現役中心世代の最大のお手本
今回としてはアイアンメイデンがかつて40歳代を始めとした、いわゆる現役中心世代においては、いかなる役割を果たしてくれていたのか。
ここについて改めて、その年代に当たる時期におけるアイアンメイデンの最高傑作と併せて解いていこう、と考えております。
その前にここで、アイアンメイデンのメンバー達の年齢的なことと彼らも世代的な感覚についても、認識していきたいものです。
まず、最も若いブルース・ディッキンソンについては1958年生まれで、逆に最年長のドラマー担当ニコ・マクブレインについては1952年生まれ、といったところであります。
即ち、その他のメンバーであるギターのデイヴ・マーレイやベースのスティーヴ・ハリスらは、この2名の中間世代に当たるわけです。
以上のようなアイアンメイデンのメンバー達の年齢的感覚を踏まえた上で、改めて彼らの世代的感覚をもこれより振り返っていくとします。
まず、アイアンメイデン自体がメジャーデビューを果たした1980年当時においては、現行のメンバーとしては、デイヴ・マーレイにスティーヴ・ハリス、そしてエイドリアン・スミスの3名であって、20代前半であったという計算になります。
その後、ブルース・ディッキンソン加入第一弾の最高傑作「魔力の封印」が1982年に発表され、この頃ディッキンソンは20代前半であったという事になります。
続けて、ニコ・マクブレイン加入第一弾の最高傑作「頭脳改革」が発表された1983年においては、ニコはちょうど30代突入したばかりだった、という、そんな型です。
こうして、ディッキンソンが1992年の最高傑作「フェア・オブ・ザ・ダーク」を節目にアイアンメイデンを脱退するまでに躍進を果した時期においては、メンバー達が20代~30代という、まさに現役世代として最も出世盛りでエネルギーが有り余っていた、そんな年頃でありました。
このまさに80年代から90年の初頭にかけて、アイアンメイデンが飽くことなく常に先導を切ってくれて来たお陰で、今日の業界が成り立っていることは、今更言うに及びません。
アイアンメイデンが人知れぬ紆余曲折の末、辿り着いた洗練の最高傑作
今までにも何度か繰り返してきたつもりではありますが、アイアンメイデンもまた、例外なく低迷期を体験したその末に、まるで不死鳥の如く頂点に甦った無敵のカリスマでした。
というのも、90年代においてはアイアンメイデンのみならず、一度は不滅の最高傑作達を世に送り出し大成功を収めた大御所達も、次々と新世代における需要と従来の定着ファン層の確保という狭間において、激しい葛藤と紆余曲折を繰り返した、そんな時代でもありました。
アイアンメイデンにおいても、1990年代幕開けと同時に発表された8番目の最高傑作「ノー・プレイヤー・フォー・ザ・ダイイング」においてはギターのエイドリアン・スミスが脱退しており、以来既にアイアンメイデンにおいても伝統と新世代の間で激動が始まっていたのではないか、と思われます。
話は戻りますが、1992年の「フェア・オブ・ザ・ダーク」発表後にディッキンソンが脱退したのも、音楽志向におけるすれ違いであったとされております。
その後、脱退したディッキンソンとしてもソロ活動においては浮き沈みが激しかったようです。
一方の90年代におけるアイアンメイデンにおいてもブレイズ・ベイリーというシンガーを迎えるも、1999年のディッキンソンとエイドリアン復帰に至るまで、ヘヴィメタル需要の低迷期と相まって、世間の厳しい視線の標的にされ酷評も受けていたみたいです。
この時期というのはまさに当時のアイアンメイデンのメンバー達と、ソロに徹していたディッキンソン共に、30代~40代にかけての変わり目で、それ故に大きな変動の波にもまれながらも飲み込まれることなく生き抜いて来ました。
そして再びかつての黄金時代に勝るとも劣らぬ最高傑作を、世に送り出すことになったのです。
この最高傑作こそがまさにアイアンメイデン本来の原点回帰として現代も語り継がれている、「ブレイヴ・ニュー・ワールド」(2000年発表)でした。
2000年当時と言えば、ちょうどメンバー全員が40代という、現役世代の中でもいわゆる「大黒柱」的な年齢層として、世間の牽引していく年齢に差し掛かっていました。
併せて当時の業界の動きとしても、ちょうど伝統的なヘヴィ・メタル文化に対する需要が高まり始めたころでありました。
まさにその劇的な一つの転機に相応しい、カリスマ的先導者として洗練の最高傑作とも言うべく超大作でした!!
アイアンメイデンによる洗練された最高傑作と、成熟したカリスマ半生
洗練の最高傑作として2000年に発表された「ブレイヴ・ニュー・ワールド」とは即ち素晴らしき新世界へ、という風な意思が込められていました。
そのころの我が国における情勢はと言えばまた、いわゆる就職氷河期に当たる時代で、ITバブル崩壊など依然として世知辛い情勢ではあったようです。
こういう視点からも、このアイアンメイデンのメンバー達が40代という、社会を支えるべく充実した盛りの世代であった事からも、「ブレイヴ・ニュー・ワールド」もまた、40代を中心とした今日における我ら現役世代達の指導教本であると考えられます。
とはいえ、今日に於いては未曽有と呼ぶに相応しい危機的状況にがんじがらめになり、あの頃とは比べものなにならないほどキツイと感じるかも知れませんが、現状を嘆いているだけでは何も進みません。
またさらに、我々が今後ゆくゆく50代そして60代として成熟したといえるような生涯を送るためにはどうすべきか、という問いにも、アイアンメイデンなる無敵のカリスマはその半生を通じ、的確に答えてくれております。
逆に表現するなら、そんな成熟した中高年期を送るためにも、今もっての我々の世代はどういう風に考え、いかに行動すべきか。
この解答こそがまさにアイアンメイデンの一大最高傑作「ブレイヴ・ニュー・ワールド」に隠されている、といった感じです。
今回お話しした、現役世代中心層に当たる40代がお手本とすべく指導教本として、下記よりアイアンメイデンの最高傑作「ブレイヴ・ニュー・ワールド」をご視聴いただけます。👇
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