「北斗の拳」での修羅の国編の、決定的な幕開けを飾った登場人物達
「北斗の拳」で、修羅の国への第一歩を開いた、この登場人物
いよいよ「北斗の拳」も、修羅の国編へと本格的な第一歩を踏み出そうとしているところではあります。
まずは前回の、ファルコが修羅の国へと上陸し、ケンシロウの最後の役割を見届けられた場面の前には、既にケンシロウが渡航中にて、後々修羅の国での決定的な証人となる登場人物が描かれております。
「北斗の拳」の登場人物の中でも、何らかの拳の流派の一派でもない、海賊の頭として海をさまよい続けていた赤鯱という人物こそもまた、ケンシロウにとっての、いわば源流への案内人的な役割を果たしてくれたものでした。
元々、「北斗の拳」の物語においては、本来であれば核戦争により海の水が枯れてしまった、という設定にはなっております。
なるほどファルコの証言によっても、修羅の国へと通ずるその海は、「北斗の拳」の世界においてはこの世で唯一残された海だと証言しております。
したがって、まずはこの赤鯱なりの役どころ自体、例え海賊といえども、それ故に他の登場人物にはないものとして、「北斗の拳」の物語を解読していけるのではないかという事です。
さらには、この赤鯱がなぜ修羅の国を離れて、一見何のあてもないかのように海賊として海をさまようことになったのか。
という風なところを、その他の修羅の国における登場人物達の場面と併せて解いていこう、といったところです。
「北斗の拳」の修羅の国編の凄絶さを語り、平和を志す登場人物達
以前にも、これから語っていこうとする修羅の国は、男子の生存率が一パーセントという、非情さも凄絶を極めたものだと言いました。
で、赤鯱としてもまた、この間お話しした、ファルコと共に殉じた名もなき若き修羅に目と手足を奪われたという、まさしく「北斗の拳」の修羅の国編が如何なるものかを物語る設定となっております。
さらにこの際、名もなき修羅により、赤鯱の百人もの部下達を全滅させられた、という設定からも、ただ単に修羅の国自体が凄絶というだけではありません。
それだけにあくまでケンシロウにとってもそれまでにはなかったような劇的な場面を決定づけるべく、兄弟無双な登場人物達についても語らずにはいられないというところです。
また、何よりもこの赤鯱自身が、修羅の国においては強者だというだけでなく、「北斗の拳」の物語における名立たる強者でもあった、シャチの父親だったという視点からも、後々「北斗の拳」の物語がより一層密度の高いものとして語られていくことになるのです。
中でもまずは、この赤鯱の息子であるシャチという、修羅の国に置き去りにされてきた登場人物の活躍としても、「北斗の拳」の物語においては決定的な大役を果たす型にて演出されております。
いずれにせよ、この赤鯱自身としてもこれまた非情の運命により息子との関係が引き裂かれた、というに相応しく、言い換えるなら乱世に翻弄されて悲しき運命を辿った。
それこそがまさに海賊とならざるを得なかった、動かぬ動機であったと解するのが相応しいという事です。
最も、この赤鯱なりの動機としては、いかにも今まで語ってきた「北斗の拳」の物語において非情に徹さざるを得なかった登場人物達の中でも、数々のケンシロウにとっての盟友達とは大いに共通しているものです。
ただ、あくまでも赤鯱としては、むしろ覇権を目指すどころか、平和のために闘い殉じていった「北斗の拳」の物語を代表すべく決定的な登場人物の一名でもあることは押さえておきたいものです。
彼の息子であるシャチもしかりです。
「北斗の拳」の修羅の国編にて解き明かされていく、登場人物達の源流
で、「北斗の拳」の修羅の国編において、赤鯱登場の場面としては先に飛びますが、実はこの赤鯱こそが、「北斗の拳」の主人公に当たるべく登場人物を語るに相応しいだけの、決定的な場面が原作には登場します。
まず一つは、シャチの回想編が、リンとシャチが後々のケンシロウの死闘を見届けている場面にて描かれております。
ケンシロウの目的としては、リンを救出することがまず第一だったようですが。
そのリンこそがまさに時代の証人として、かつてケンシロウとラオウとの宿命の死闘を見届けたという話を、この機会にシャチにも打ち明けたのです。
そして次に、シャチからも何と、ラオウとの過去のエピソードが回想され、打ち明けられていくことになるのです!!
まだシャチが少年時代のことだったらしく、何とその父親の赤鯱に対して、ラオウが、
その2人を倒さねば、俺はこの国すら握れぬ
同門、そして弟と呼ぶ2人の男を!!
と言い放ったのです!!
まさに、この赤鯱とその息子であるシャチとしては、これより「北斗の拳」史上においては、言うまでもなく最大の証人たちとして、物語りのカギを握るべく登場人物として描かれています。
結果的には、ラオウはケンシロウに敗れたため、赤鯱に約束した修羅の国にて伝説を築くという目標は叶いませんでした。
がしかし、かつてラオウの神々しさを目の当たりにしたシャチとしては、ケンシロウこそが修羅の国にてラオウの生き様を受け継ぎ、そして新たなる伝説を築き上げてくれるだろうと、後々の場面にてケンシロウのために身を賭していく型で、その使命を成し遂げていきます。
したがって、「北斗の拳」の物語においては、今回お話しした赤鯱としてもまた、一見マイナーな登場人物と思われながらも、今まで言ったような、決定的な鍵を握る人物となり得たのです!!
最も「北斗の拳」の物語自体を振り返ってみると、このように知名度が低そうであっても、決定的な証人となる登場人物も、大きな見どころの1つとなります。
今回お話しした、「北斗の拳」修羅の国編の序章についても、以下よりご視聴いただくことが出来ます。👇
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