「北斗の拳」に登場してきた、ザコキャラ達の本当の役どころとは?
「北斗の拳」でのザコキャラ達は、単なる見世物ではなかった
こうして「北斗の拳」の物語について再び、連載せずにはおられなくなってきた私ですが、今回としては今更ながらにも、有数のザコキャラ達について語っていこうと思います。
とはいえ、あくまで「北斗の拳」においては、ザコキャラと呼ばれる登場人物達はピンからキリまで、いざ選び抜くとなるとさすがに迷うことこの上ないものです。
という事で、ひとまずはザコキャラ達なりの、「北斗の拳」における醍醐味についてについてザッと語っていこうと思います。
ケンシロウによる残忍極まりなき殺戮場面にも拘わらず、言わずと知れた断末魔でコミカルな役どころを多く見せて来てくれたザコキャラ達でした。
まさにこのコミカルさにこそが、「北斗の拳」においては他の歴史的名作達とは決定的な差別化どころか、誰もが真似できそうにはない唯一無二の見どころとなってくれたのがまず1つです。
にも拘わらず、少なくとも今日のテレビ番組においてはまず放送不可能であるのは今更言うまでもないでしょう。
がしかし、上辺だけの見苦しさだけに視点を置かず、ザコキャラ達もまた「北斗の拳」愛好家達より支持を受け続けてきたことは、素直に受け入れた上でそれぞれの役どころについて語っていきたい、という風なところです。
つきましては、ザコキャラ達のコミカルさだけに完結せず、さらなる見どころを今回は見出していきたいものです。
「北斗の拳」でのザコキャラ達もまた、それぞれの信念を持っていた
繰り返しにはなりますが、ザコキャラ達がいかに非道で残忍極まりなき場面を展開したとは言えど、奴らなりには少なくとも何とかしてこの極限とまで言える乱世を生き抜こう、という何らかの信念がそれぞれにあったはずです。
つまり、「北斗の拳」の作者の視点に立って、その演出意図というものを見直す機会となってくれるのでは、というところです。
一見、口にするのはいとも容易く、分かり切ったことではありますが、実はこの「北斗の拳」の物語の本質を理解しようとするのは、その密度の高さゆえに中々一筋縄ではいかないものでもあります。
という事で、ザコキャラ達の視点に立つことによっても、それぞれの生き様を理解するための試みとなるはずです。
ザコキャラ達なりの目的は互いに異なっていたとは言えど、如何なる狙いであれ少なくともケンシロウに対して捨て身で挑んでいったことは、高い評価に値するものだと考えられます。
言い換えれば、ザコキャラ達にはザコキャラ達なりの信念があり、その信念にそれぞれが身を尽くして殉じていったのだと、私としては語りたいところであります。
また「北斗の拳」の物語自体の視点から見ても、主人公のケンシロウ、そして強敵達であったラオウにトキ、シンにレイといった人物達だけが、物語のお手本ではなかった、というところです。
「北斗の拳」だけでなく、どんな物語においても、こうした上辺だけで有害だと決めつけるのではなく、むしろ作者の意図とする本質はどこにあるのか。
ここのところこそが、最も見逃せない焦点の一つとして押さえておきたいものです。
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