ラオウとトキの対決にて、遠き日の誓いの真意が今まさに明らかに!!

ラオウ対トキ、宿命の兄弟対決の真なる狙いはここに

　「北斗の拳」の物語も、ラオウ対トキの兄弟対決はすでに両者共に対極的な生き様を演出するべく型で進行していき、それにつれてまた、かつてのラオウとトキとの宿命の原点というものが更に明かされる型となってきました。

　
　ただ単にラオウとトキが北斗神拳伝承者を互いに目指すために、それぞれがその当時如何なる動機を抱いていたか、という事だけを言いたいのではありません。

　

　ラオウとトキが共に同じ宿命の道へと足を踏み入れて以来、如何なる動機が新たに目覚めてきたか、という事こそが、今回の対決における焦点として押さえつつ、語っていきたい１つでもあります。

　

　前の話の続きにはなりますが、まずはラオウがリュウケンの道場での稽古を認められて以来、次第にトキの立場としてもどうせなら、少なくとも兄以上の実力の持ち主になりたい、という目標が生まれてきたのでしょう。

　
　こうしてトキ自身が、温厚なその性格とは対照的に、次第に目覚めてきた武闘家としての熱き血が今まさに、このラオウとの兄弟対決にて甦ってきたのです。

　

　以前にも書いたように、ラオウがトキに対して交わした誓いとは、「俺が道を誤ったら、お前の拳で封じてくれ」というものでした。

　
　
　そんなラオウに対するトキとしてもまた、実はかつて幼少期にラオウに対しては、「俺はあくまでもラオウを目指し、そしていずれは超える」との誓いを果たそうとしたのです。

　
　この度のラオウとだけでなくケンシロウとの対決もまた、宿命が決めることであると、トキ自身がリュウケンに対しても言い切っていました。

　

　そのトキ自身が今まさに、あくまでも生粋な武闘家としてその生涯を全うすべく、ラオウとの空前絶後とも言える対決のハイライト・スポットへと突入していくのです。

　

ラオウ対トキの兄弟対決にてまた、新たに解かれた封印とは

　実はこのラオウ対トキの宿命の対決の際する、トキ自身の名言たるものもまた、「北斗の拳」史上においてはあまりにも有名ではあります。

　
　言うまでもなくこのまさにラオウを超えて宿命の闘いに決着をつける、という事こそが、この度お話ししているラオウ対トキの兄弟対決のための主たる狙いの一つでもあった、と感じ取ってもらえれば何よりです。

　

　ここでまた、トキがラオウの全てを目指していた、という新たなる事実がよみがえってきたのです。

　

　というのも、トキがかつてラオウが自分自身に対して取った行為と同じく、ケンシロウを崖の底から救い出そうとしたのです。

　
　その現場に居合わせた師父リュウケンとしては、北斗神拳伝承者としてはあくまでも一子相伝ゆえに時には非情の試練を課すためにも、ケンシロウの同様に崖の下に落としたのです。

　

　そんなリュウケンの立場からすれば、トキがケンシロウを崖の底から救い出すなどむしろあり得ない、というのもあったのでしょう。

　
　

　にもかかわらず、なぜトキがこの期に及んでケンシロウを救い出そうと考えたのか。

　

　というよりも、トキ自身がラオウの生き様そのものをこの頃よりお手本にしていた、というのが相応しいようです。

　

　トキがこのラオウとの宿命の対決の際にも、「私はまさにラオウの全てを目指していたことを思い出せ」と言い切った通り、リュウケンとしてもこのケンシロウを救いだした場面にて、既にトキ自身の生涯の目標を見抜いていたようです。

　
　トキにはあくまでラオウのように、この世で最強になるなどという野心も欲も感じられず、実の兄であるラオウを目指しているのだ、という事を。

　

　したがって、同じ血のつながりのある兄弟であっても、いかにもラオウとは対照的に、ただ無我に徹することでその本来あるべく生粋な生き様を全うしようとするトキの生き様もまた、それまで「北斗の拳」の物語に描かれてきた通りです。

　

　さあ、これにていよいよラオウ対トキの空前絶後の宿命の対決のハイライトスポットを迎えよう、というところです。

　

　がその前に一息、二息ついて今回のお話しが一体どんな学びのお手本となってくれるのであるか、という点も見直したいものです。

　
　トキがラオウとの宿命の対決において目覚めたのと同じく、我々もまた何かと真摯に向き合い、そしてその場にて目を逸らすことなく試し続けてこそ、生粋といえるまでの、本来の目標が見えてくるというものであります。

　

　どこかで自分自身の本来の目標はどこにあり、そしてゆくゆく自分自身はどこを目指すべくものなのか、という問いの姿勢もまた、日々の生活の営みにおいてはその節々にて欠かせないものであるはずです。
　

　この姿勢によってこそ、ビジネスを始めより質の高い日々の生活の営みが実感できるものだと私は考えております。

　 今回紹介した「北斗の拳」のアニメのご視聴については、こちらよりお願いします。👇

　
　※以上に紹介した内容としては、「徳間書店」より2004年に初版発行されたコミックからの情報です

　従って、原作とは場面が異なる場合もあります。

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